23はその存在の意味を自問自答している。無力感に苛まれ歩みを止めた人もいるだろう。しかし、やっぱり、やってなんぼなのだ。動いたら、動いただけのことはある。何かが生まれる。何かが見える。誰かがよろこぶ。この公演はそんなことを教えてくれた。何より、「わたし、演劇がしたかったんだわ」という純粋な心を思い出させてくれた。そう!高校の演劇部だった時のような気持ちを――。 この公演で役者、演出、プロデューサーの三役を見事につとめてみせた茅根利安の胸にも、そんな願いがあったのだろうか。これからも、この「演劇部」を率いて前進してほしい。新たな活躍の場を得て、したたかな次の手を打ってくるのを私は心待ちにしている。<公演情報>2011年12月23日(金・祝)~25日(日)会場/エル・パーク仙台 ギャラリーホール作:如月小春 演出:茅根利安 出演:大宮尚之 茅根利安 西丸優子 古巣綾 土井綾子 遠藤まどか 雅伸 阿部大伊藤広重 今村将 畠山知佳 及川裕紀 小田亜矢子 三浦あゆみ 濱畑咲小野寺勝子 はるな 早坂泰亮 藤山陽平 伊藤翼 山内偉史 尾川正也Shinobu(友情出演) 小野寺真凛 廣田和斗(劇団ヤミ鍋) 平塚祐里(劇団ヤミ鍋) 畑山美樹(利府町民劇団ありのみ) 成田毅(利府町民劇団ありのみ) 石川かおり(友情出演)撮影/伊藤トオル
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