季刊まちりょくvol.6
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121月23日(月)実施「花伝舎ファミリー寄よせ席 落語」会場/東二番丁小学校(仙台市青葉区) 定じょうしきまく式幕と高こうざ座がしつらえられ、小学校のホールが寄席に早替わり! そこに全校児童が集合すると、お囃はやし子とともに漫才師の今こんのや野家なにも・今野家かにもさんが登場しました。宮沢賢治の「星めぐりの歌」から宇宙人の話までが盛り込まれた東北弁の漫才に爆笑。続いて落語家の川かわのめてい野目亭南なんてん天さんが高座へ。最初に落語には欠かせない小道具、扇子と手ぬぐいの使い方の説明がありました。お待ちかねの落語は、河童の民話をもとにしたもの。やはりこちらも東北弁で語られます。和尚さんと子どもの河童のおかしなかけあいに、笑ったり最後にはほろっとしたりの1時間でした。「“なにもかにも”は仙台弁で“very”のこと。だがら私たちの芸名は英語で言ったら“ベ”と“リー”だね~」「扇子と手ぬぐいの使い方、分かる人?」南天さんの質問に、子どもたちは次々に手をあげて答えます。ものを食べたり飲んだりの実演には、客席から「すごい!」の声があがりました。「おしょさまが毎晩飲んでるのはなんですかあ?」「あれは毒だ。毒だがら、おまえは絶対飲んでだめだ」……子どもたちは「えーっ!?」左から今野家なにも・今野家かにもさん、川野目亭南天さん。「今はゲームとか漫画とか、楽しいことがいっぱいある時代ですが、漫才や落語も、子どもは自分なりにおもしろいところを見つけて、ちゃんと反応してくれるんですよね。今日見てくれた子どもたちから、将来お笑いの芸人さんになる子が出てくれるといいですね。東北・仙台にいてもお笑いの公演ができる場、ワンコインでちょっと寄っていこうか、という場ができるといいなと思います」

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