季刊まちりょくvol.5
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26文化団体紹介◎団員は演奏会ごとに募集 その楽団の名は「オーケストラ・ドゥ・センダイ」、通称「オケセン」。2004年創団の市民オーケストラです。オケセンの最大の特徴は、「団員を演奏会ごとに募集している」ということ。代表の村澤圭一さんによれば、「もともとは東北大学オーケストラのOBが集まって立ち上げた楽団ですが、そのメンバー自身の経験から、大学卒業や転勤などで人の流動があっても活動が継続でき、また他県から仙台に来た人でも参加しやすいオケにしたいという思いがあり」、そのユニークな形態が確立されたそうです。 オケセンでは、毎年2~3月に開催する定期演奏会に向け、その前年の9~10月頃から演奏曲目を発表した上で団員を募集しはじめます。新しく入ってみたいという方のために体験入団の期間を設けるなどもしており、徐々に人数が増えていき、最終的には継続団員も含めて60人ほどのメンバーが集まって演奏会に臨むということです。◎挑戦と一期一会の精神 10月下旬の日曜日の夜、市内の市民センターで行われているオケセンの練習にお邪魔しました。ちょうど来年3月の定期演奏会で演奏する楽劇「ばらの騎士」組曲(リヒャルト・シュトラウス作曲)の練習中。オケセンは「他のオケがやらない曲に挑戦する」をモットーとしており、この「ばらの騎士」も練習指揮者の小松誠さんが思わず「あー、難しいっ(涙)」と唸うなるほど手ごわい曲の様子……。練習は自然に熱を帯びていきます。おそらく新加入のメンバーもいるのでしょうが、その割には硬い空気がないのは不思議です。 そんなオケセンの雰囲気について代表の村澤さんは、「いわば“一期一会”のコンセこの記事を目にしている皆さんのなかに、仙台に引っ越して来てまだ右も左もわからないけれど、参加できそうなアマチュアオーケストラを探している……という楽器経験者の方はいませんか? 仙台には、そんなあなたにご紹介したい楽団があります。オーケストラ・ドゥ・センダイ代表の村澤圭一さん(右、ファゴット奏者)、実行委員の上西里奈さん(左、ヴァイオリン奏者)音楽へのトビラは開かれている

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