季刊まちりょくvol.5
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23だ、音量や音色のバランス(ことにソプラノサクソフォンとのバランス)にもう少し配慮があればさらに素晴らしくなるだろう。 第2部は仙台で最も活躍しているサクソフォニストである古溝徹と渡辺邦夫の両氏を迎え、ドビュッシーの「ラプソディ」とモーツァルトの「オーボエ協奏曲」。オーケストラの部分は、団員が編曲したサクソフォン合奏。団員の中に編曲ができるメンバーが居るというのは大いなる強みである。さすがにソロの2人は美しい音色で聴かせてくれた。パッセージのテンポ配分も見事。しかし、大人数のサクソフォンアンサンブルの中では同じ音色のソロ楽器は埋もれがち。合奏のダイナミクスに<公演情報>2011年10月10日(月・祝)開演14:00会場/青年文化センターコンサートホール 指揮:赤崎裕之□プログラム1st Stage-Ensemble Stage- 「焚き火」の主題による変装?曲(作曲:栃尾克樹/中村均一) Sop.亀井正孝 Alto.亀田幸美 Ten.松田和之 Bar.石川浩之 カーペンターズメドレー (作曲:J.ベティス/R.カーペンター/A.ハモンド/P.ウィリアムズ/R.ニコルス/J.ラポソ) 勇気100%(作曲:馬飼野康二 編曲:三澤慶) Sop.辻明哲 Alto.平間真理子 Ten.千田幸 Bar.森本知美 ガブリエルズ・オーボエ(作曲:E.モリコーネ 編曲:柏原卓之) The Pink Panther(作曲:H.マンシーニ 編曲:A.フラッケンポール) 子象の行進(作曲:H.マンシーニ 編曲:三澤慶) Sop.亀田幸美 Alto.土田暢子 Ten.今野正和 Bar.馬場歩子 アンダンテとスケルツォ(作曲:E.ボザ) Sop.鈴木理栄 Alto.赤崎佳代 Ten.尾越直幹 Bar.石川浩之2nd Stage-25th Anniversary Stage- ラプソディ(作曲:C.A.ドビュッシー 編曲:亀田幸美) ソロ:古溝徹 オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314(作曲:W.A.モーツァルト 編曲:亀田幸美) ソロ:渡辺邦夫3rd Stage-Large Ensemble Stage- 久石譲作品集~季節と風~Power of Saxophone “Pray and Revive” 1.The Wind Of Life 2.Cinema Nostalgia 3.Summer 4. The Wind Forest 5.HANA-BI 6.Oriental Wind(編曲:柏原卓之(2~4)、亀田幸美(6)) ピアノ:渡辺梨絵もう少し注意を払って欲しかった。少なくともモーツァルトは人数を減らすべきだろう。 最後のステージは久石譲の作品集。全合奏ならではの迫力で大いに会場を沸かせていたのだが、全6曲中2曲がピアノの完全なソロ(客演)であったことの理由が解らずじまいで会場を後にした。

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