季刊まちりょくvol.4
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7木村 浩一郎さんデザイナー佐々木 隆二さん写真家榊原 光裕 (さかきばら みつひろ) 仙台市生まれ。作曲家・ピアニストとしてミュージカル・映画音楽・CMなどの音楽を担当するほか、ジャズユニット「Happy Toco」のメンバーとしても活動。定禅寺ストリートジャズフェスティバルの実行委員長、被災地の復興を音楽の力で支える「みやぎ音楽支援ネットワーク」の発起人代表として支援活動を行う。妻の写真定禅寺ストリートジャズフェスティバル実行委員会による気仙沼のジュニアオーケストラのコンサートへの支援せて手を打つだけでもいい。口笛でもハーモニカでも練習したら、発表会をしよう。音楽が、そういう人たちの心の復興を、ちょっとだけでも助けることができたらいいと思う。東日本大震災により亡くなられた方々へのご冥福をお祈り申し上げますとともに被災された方々に心からお見舞い申し上げます。1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。仙台が、3・11以前のようにクリエイティブな活気で溢れ、新しいモノやコトが生まれるきっかけとなるように、東京をはじめ、全国や世界で活動している、国内外のアーティストやデザイナー、そしてクリエイティブな活動を支えている方々(アート、ファッション、デザイン、グラフィック、建築など)からその創作活動にインスピレーションを与えてきた本や雑誌をご寄贈いただき、私のショップ内に「My Favorite」というBOOKコーナーを設置しました。被災地のクリエーターの方やデザインやアートを愛する方々にご寄贈いただいた本をご覧いただくことにより、アートの力で元気や活力を取り戻し、ひいてはこの「My Favorite」が被災地のクリエイターの方々の創作活動のサポート的な役割になれればと本を通した双方向の創造性の交流活動をおこなっております。今後は賛同者との交流活動を仙台及び東京でおこない、そこで生まれたものの発表の場を作り、創造性の交流により、新しいムーブメントが生まれればと考えており、また、震災により被害を受けた東北人の底力を今こそ発揮し新しい創造へ繋げ、その創造性で平和と復興をおこなうのがクリエーターの使命と考えます。今後、創造された力と勇気のある作品群が後世へと受け継がれていく事を願い、末永く活動を続けて参りたいと思っております。木村 浩一郎 (きむら こういちろう) 仙台市生まれ。400年にわたる家業・漆器業の伝統技術とハイテクノロジーを融合させ、テーブルウェア、インテリアなど多岐にわたる作品を手がける。そのアート性から現代アヴァンギャルドデザインを代表する1人と言われている。 「車や家はまた買えばいいが、この写真だけはどこにも売ってないものね。1枚だけやっと見つかって……」。 輝夫さんは自宅があった場所から1.2キロも離ショップ内に設けられた「My Favorite」のコーナー学校の授業で、「My Favorite」に寄せられた本を手に取る学生たち。

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