季刊まちりょくvol.3
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鉛筆を横にして口にくわえて漫画を読んだ時と普通に読んだ時。 どちらがより面白く感じるかっていう心理学の実験があるんですが、結果は前者の勝ち。つまり人間は面白いから笑うというより、笑っているから面白くなる。口を笑った形にするだけでも脳にはいい影響があるそうです。神様は人間だけに感動する心を与えて下さいました。それはなぜか。それがないと生きていることが苦しくなるからです。気分が晴れない時こそ劇場に足を運んでみませんか。そうすれば、あなたの脳に何か嬉しい変化があるかもしれません。春風亭小朝さん(落語家)東日本大震災に際して 阪神淡路大震災のとき、私は3人の学童を抱えた母子家庭の母で、何もできませんでした。こんどは違う。彼らは自立した社会人です。3月11日から東京で支援物資、情報を届けるためにしごとを減らして活動しています。 私の祖父母は丸森育ち、私には宮城の遺伝子があります。加えて足掛け5年丸森で畑を耕し、農業や漁業の大変さ、今置かれている困難を知りました。食べるものがなければ文学もありません。いまは避難所に本やマンガを届けたり、赤レンガの東京駅の屋根に被災した登米・雄勝のスレートを乗せるために働いています。東京駅が東北と東京をつなぐ復興のモニュメントとなりますように。 「伊達藩南境のコサック兵」であった先祖が私の肩に乗ってはげましてくれています。ともにふんばりましょう。(仙台文学館ホームページより転載)森 まゆみさん(作家)36

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