季刊まちりょくvol.3
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21ち団員”が多いのもPálinkaの特徴です。 団員の松坂さんは、青森の銀行を定年退職後、故郷の仙台に戻り一昨年Pálinkaに入団しました。長年、職場や地域の合唱団で歌ってきましたが、Pálinkaは「各パートに有力な人がいて団結力があり、何より指揮者の千葉さんがダイナミックなところが魅力」と語ります。毎週練習に参加して、「腹から声を出すというのは健康にいい。おかげで血糖値も下がりました」と嬉しいおまけもあったとか。◎人材の宝庫またPálinkaは男声合唱団ではありますが、男声パートを歌うことができれば女性でも入団することができます。千葉さんによれば、「創団2年目にルネサンス期の曲を演奏したとき、試しに女声を入れたらすごく響きが良くなった。それ以来、女性も加わっています。男はいい加減だけど女性はまじめだから、団が締まっていいですよ(笑)」とのこと。現在4人いる女性団員のひとり、長谷川さんに尋ねると、「男性・女性の区別なく迎え入れてもらいました。全体の雰囲気がとてもいいんです」という答えが返ってきました。そんなPálinkaは千葉さん曰く「人材の宝庫」。「外国語の専門家がいて発音指導もしてもらえるし、練習に手料理を持って来てふるまう団員や、パチンコの景品でキーボードをもらっては、パートごとに寄付した団員もいる(笑)。一人一人が知恵と力を持ち寄るので、それが心地いいっていう団員もいるんじゃないかな」。去年の10月、市内一番町のアーケード街でPálinkaと東京の男声合唱団「お江戸コラリアーず」とのジョイントコンサートが実現しました。今後はさらにいろいろな合唱団と出会う機会を作りたいとのこと。東北地方の合唱のレベルは高いと言われますが、実は「宮城の男声合唱は今それほど盛んではないんです。他の地域の合唱団と交流することで宮城の男声合唱を盛り上げ、面白くしていきたいですね」(千葉さん談)。そんな願いのもと、この夜Pálinkaの練習は10時まで続きました。(2011年1月 取材)力強い歌声が響く練習風景。「男声合唱はどうしても低い音域でハモるので、音を合わせるのが難しい。でもハーモニーが合ったときの響きはとても美しい」と団員の菅原さん。▶▶▶合唱団Pálinkaホームページ http://palinka.masa-mune.jp/

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