季刊まちりょくvol.3
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19 星律子のマリンバ演奏が、民話に表情を与えた。マリンバの音色そのものも深みのあるあたたかなものであるが、演奏者によって不思議な世界を無限にひろげることができる。今度は、星律子の世界というのものぞいてみたいと思った。まんだらーずの女性たちの、ほのぼのとした語りも良かった。俳優が演じるのとはちがう、ふくよかさとおもしろさが随所にみられ、魅力的だった。 今回のプロジェクトは女性でかためられていた。構成・演出・主演とやり遂げた、それはとても金野むつ江らしい。これまでも女性を強く意識した集団づくりをしてきた、そのこと自体も素晴らしい彼女の個性である。華奢な身体に溢れるバイタリティで、金野むつ江よ、疾走しつづけてほしいと心から願う。<公演情報>2010年10月28日(木)開演18:30 会場/エル・パーク仙台スタジオホール主催:MUTSUプロジェクト □プログラム「毒消し女房」「食わず女房」「三人娘のお伊勢まいり」「父恋しい」「うた女房」「さる女房」「屁ったれ嫁ご」ほか構成・演出・出演:金野むつ江監修・あと語り:小野和子(みやぎ民話の会顧問)マリンバ演奏:星律子出演:まんだらーず(大友和子、菅野真理、栗原由美子、佐々木八枝子、鴫原喜惠子、 高橋由起子、吉田夏子)

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