季刊まちりょくvol.3
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15になっているので、スタッフにも役者にもお店にも負担がかかる。どこで折り合いをつけるのか悩んでいるところです。編集部 思いつきですが、お客さんがあふれた演目を、PDや演出を変えて杜劇祭とは別に広い会場でやるのでそちらをご覧くださいというようなつながりは作れるかもしれないですよね。辻本 杜劇祭そのものでは広い会場を使ってほしくはないな。ステージが作れないような空間で、みんながぎゅうぎゅうになりながら一体になって観るというのが杜劇祭だから。城下 一般の方の入口として飲食店を使ったということだから、杜劇祭と一緒にお客さんもどんどん育っていくようにするといいのでは。初心者向けはこっちとか演目にレベルを付けて、楽しみ方のバラエティを増やしてもらうのもいいかなと思います。鈴木 僕は、最終的には地元の劇団が自分でお店と交渉をして企画を組んでいっても成立するようなビジネスモデルを作りたいんです。役者が生活できて、お客さんもお金を出すし、お店も協力してくれる、そんなバランスのとれた、街の雰囲気を杜劇祭がきっかけで作れたらいいなと思っているのですが、そこまで演劇に価値を見出してくれるかというのは大きな課題ですね。すごい匍ほふく匐前進ですけど、そこまで行けたら面白いと思っています。編集部 “まちにいどむ、ことばをはなつ、ひとをつなぐ”のスローガンで3年前に始まった杜劇祭ですが、たくさんの方々に支えられてここまでファンが増え、ノウハウも定着してきました。今後の展開がますます楽しみですね。今日はどうもありがとうございました。 (2011年1月27日、仙台文学館にて)杜の都の演劇祭2008「父帰る」「驟雨」 AKITA DINING なまはげ仙台店「ぶらんこ乗り」Gallery Modern Space「食べるか喋るかどっちかにしたら?」 DUCCA 仙台駅前店「父と暮せば」book café 火星の庭「星の王子さま」マルクルのごはん「東京日記」甘味処 彦いち「見えない人間の肖像」 SENDAI KOFFEE CO. 一行物語集「世界は蜜でみたされる」 Tnitka cafe・bar 「皆々さまへ」カフェプロコプ「父と暮せば」仙台市民図書館これまでのラインナップ(上演作品と上演会場)杜の都の演劇祭2009–井上ひさしセレクション–「笛吹峠の話売り」(「新釈 遠野物語」より) 旬房 街道青葉「金!~評伝で綴る啄木~」晩翠草堂「死神の精度」Bar Lounge 欅「ケンジの散歩道」(「虔十公園林」「雪渡り」より) Waiting Bar 銀杏坂「イサムよりよろしく」 カフェ・シナモン・エ・ラパン「あくる朝の蟬」旅カフェ サマルカンド「土神ときつね」 純喫茶 星港夜 シンガポールナイト「トカトントン」アトリエJ※杜劇祭2009では県内各地でキャラバンプログラムも開催▶▶▶「杜の都の演劇祭」ホームページ http://www.morigekisai.com/

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