季刊まちりょくvol.2
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3のコンサートでも、まもなく開演ですというときにネズミがさーっと通ったりして(笑)。そのハノーファーの森と、台原森林公園の風景がとても似ているんです」と、神谷さんは言う。公園だけでなく、「杜の都」を象徴する定禅寺通りにも絶賛の声が。 「すばらしいですよ。メインの道路が広く取られていて木が植えてあるところが、ヨーロッパと似ています。パリだとマロニエの並木道ですよね。立派な通りがあることで、街がレベルアップしているように思います」。ハノーファーを経てパリの国立高等音楽院に進んだ神谷さんは、現在もパリに自宅をもつ。そんな外国生活が長い彼女ならではの視点だが、そのような話を聞くと、いつも見慣れた景色がとたんに新鮮味を帯びてくるから不思議だ。建築を見るのが好きという神谷さん。散策の途中、外観がユニークなイタリアンレストランの前で。趣味の映画鑑賞や読書について語る。「仙台に来る前、伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』を読んですごくおもしろかったです。仙台の街に馴染んだところで、もう一回読み返してみようかな」。ヴァイオリンは常時携行する。「仙台だと地下鉄も東京ほど混んでいないし、楽器を持っての移動が楽でいいですよね」。

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