季刊まちりょくvol.1
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5 仙台の文化史を語る上で、このふたりを欠かすことはできません。80年代から現在に至るまで、彼らは〈演劇〉という鮮烈な彩りをこのまちの風景に与え続けてきました。恋愛から茶の間まで、微妙な人間関係を丁寧に描き出す丹野さん。政治から宮沢賢治まで、自在なファンタジー世界を展開する石川さん。作風はちがえども、ともに地域の演劇シーンをリードし、全国的にも注目される存在です。 この夏、丹野さんは劇団創立31年目を迎え、石川さんは劇作通算100本目となりました。仙台が誇るべき稀有な「才能たち」は30年来の交流を経て、今回初めての対談となったのです。聞き手・本文構成/伊藤み弥(演出者) 写真/佐々木隆二特集演劇・仙台・30年丹野久美子(劇団I.Q150) 石川裕人(Theatre Group ”OCT/PASS”)転がる石は苔むさずROLLING STONES GATHER NO MOSS01

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