季刊まちりょくvol.1
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30文化団体紹介1◎こけしを楽しむ 「仙台こけしぼっこ」は女性3人組。メンバーの小島典子さんと山田泉さんはともに兵庫、木下明子さんは東京・横浜と、こけしとは縁のない土地の出身で、家族の転勤で数年前から仙台に暮らすように。だからこそ、だったのでしょうか。鳴子温泉で町のアイドルのようにそこかしこに登場するこけし、あるいは近所のお店の窓辺でたたずむこけしに出会うなどして、三者三様、こけしに愛着を感じるようになったそうです。小島さんはアンティークのインターネットショップを開設、木下さんはフェルト作家、山田さんは台湾茶会の主宰という顔をもち、以前から知り合いだった3人が「仙台こけしぼっこ」を結成したのは2009年4月。最初の活動は、市内の小さなギャラリーで開催したこけしづくしのイベントでした。こけしが飾られたアットホームな会場で、こけし専門の学芸員による話に耳を傾け、山田さんの手になる “こけしの太巻き”を味わい、ミニこけしの絵付けをして遊ぶなど、ふだんの暮らしの中にこけしを取り入れる「こけしぼっこ」流の楽しみ方を提案しました。◎こけしでつながる人と人その後、3人は「もっとこけしを知りたい」と、福島の土湯温泉や宮城・白石の弥治郎など、各地のこけし産地に足を運ぶように。そこで、こけし自体はもちろんのこと「作り手である工人さんや愛好家の方など、こけしの周りにいる方々もとても魅力的」だと感じ、取材を重ね、昨年11月に小冊子「こけしの旅の本」を発行しました。手のひらサイズの「こけしの旅の本」は、小島さん自らが印刷・製本を手がけたもので、そのかわいらしさが若い女性たちに好評です。また、実地の取材・調査をふまえた内容はこけし愛好家にも歓迎され、最近では、青森の大学院生がこの冊子を研究資料にしていると聞き、「予想しないところで、いろんな反応が!」とびっくり。「こけしの魅力を伝えたい」という思いが、じわじわと、かつ確実に広がっています。その“じわじわ”が目に見えるかたちで現れた仙台近郊には、作並や鳴子、遠刈田など、こけしの産地が数多くあります。江戸時代の木地師たちが、生業の傍ら、湯治客の子どものお土産として作り出したこけしは、約200年の伝統を誇り、東北人にとっては身近な工芸品のひとつ。しかし、身近であるがゆえに、改めてこけしに注目する機会はあまりないのではないでしょうか。そんなこけしの魅力を地元の人々に再認識してもらいたいと、新しい試みを展開している「仙台こけしぼっこ」の皆さんにお話をうかがいました。仙台こけしぼっここけしを現いま代の暮らしに。「こけしの旅の本」 仙台市内ではジュンク堂書店ロフト店、ブックカフェ火星の庭、カメイ記念展示館などで販売しています(840円)

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